さしより備忘録

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井上瑞稀くんへ10年目のファンレター

2019年ももう年の瀬。大晦日といえば、その年を彩ったアーティストが一堂に会する紅白歌合戦だ。この紅白を見るたびに私の自担、井上瑞稀くんを知った日のことを思い出す。

2009年の紅白歌合戦。当時は子役ブームで、加藤清四郎くんや大橋のぞみちゃんが子ども司会を務める「子ども紅白歌合戦」のコーナーがあった。ジャニーズ最年少ユニットとして、白組として登場した「スノープリンス合唱団」。それが瑞稀くんを初めて見た瞬間だった。

あれから10年。かわいいなと思っていた男の子をジャニーズの中で1番好きになり、私の頭の中は瑞稀くんばかりになった。瑞稀くんみたいに頑張りたいの気持ちで地元を離れて東京までたどり着いた。人生に影響を与えるくらい、私にとって瑞稀くんの存在は大きいものだ。

今日は出会って10年の日。ファンレター を書こうと思ったが、あまりに下書きが長くなってしまった。便箋1枚では収まりきれないこの気持ちをブログに残しておきたいと思う。







井上瑞稀くんへ。

公演お疲れ様です。
私事ですが、2019年12月31日で瑞稀くんに出会って10年が経ちました。スノープリンス合唱団で出ていた紅白を見て、瑞稀くんを知ったのであれから10年が経ったんだな〜と思うと、なんだか不思議な気持ちになります。


紅白歌合戦を見たとき、私は13歳でした。当時合唱部で、スノープリンス合唱団の「合唱団」に反応して、瑞稀くんたちを見るようになりました。私より小さいのに、ステージで歌ったり踊ったりするところがすごいと思いました。





スノープリンス合唱団にはたくさんのJr.がいましたが、その中でも瑞稀くんを好きになったのはいくつか理由があります。

一つ目は「瑞稀という名前が好き」ということです。「みずき」という名前は女の子で出会ったことは何度かあったのですが、男の子で「みずき」という人は初めてで、中性的な名前に興味を持ちました。その数年前に「花盛りの君たちへ」という女の子が男の子のふりをして男子校に潜入するドラマ(生田斗真くんが出てたやつ)の主人公と同じ「瑞稀」だったので、親近感を持ったのもあります。みずみずしいという漢字や「みずき」の響きがとても好きです。


二つ目は「触れる機会が多かったから」です。
当時の私は九州に住んでいて、コンサートに行くことはできませんでした。ジャニーズを見られるのはテレビだけでしたが、瑞稀くんはテレビにたくさん出ていたので、親近感のような、知っている子という気持ちを持つようになりました。いつもテレビに出ているな、がんばっているなと、気がつけばJr.の中で瑞稀くんを好きになっていました。





ジャニーズファンの中で、一番好きな人のことを自担というのは瑞稀くんも知っていると思いますが、私の中の自担になる基準は「尊敬できる」「その人になりたいと思える」ことです。小学生の瑞稀くんは、当時中学生だった私にとってかわいくて応援したい存在でした。



では、いつ瑞稀くんが私の自担になったのか。まだまだ私の話が続きますが、10年間の思いが溢れて止まらないので続けます。



2013年の春、瑞稀くんが滝沢歌舞伎に出ていたころに一人暮らしを始めました。そのときの自分は高校2年生になったばかりで、親元を離れての生活や、学業と部活の両立に大変さを感じていて、その時に瑞稀くんが滝沢歌舞伎を頑張っていることを知りました。



実際見ることはできなかったのですが、千秋楽で手紙のシーンの後泣きながら少年With loveを歌っていたと知り、なんて舞台に真剣に打ち込んで頑張っているのだろうと思いました。かわいい年下の男の子が、私よりも大変なところで頑張っているのだと思うと負けていられないなと思うようになりました。



またその頃の少クラで、「Yell」をバックで踊っていた時に立ち位置を間違えた瑞稀くんと涼くんが、目線だけでタイミングを合わせて立ち位置を何気ない瞬間に戻したことが衝撃的で、対応力に鳥肌が立ちました。とにかく瑞稀くんはすごい!!と思いました。




瑞稀くんが好き。瑞稀くんはすごい。その思いが確信になりはじめました。そして、2014年のガムシャラ サマーステーション 。瑞稀くんはチーム者のファンカッションに最年少の13歳で選ばれましたね。


高校生のお兄さんたちの中に、まだ小さくて声変わりも途中なくらい幼い瑞稀くんが混じって練習をする姿に心を掴まれました。労基法で20時までしか練習できないからと休憩中もずっと練習を続ける様子を見て、自分のことを振り返りました。


当時は受験期真っ只中の夏。瑞稀くんが時間を惜しんで練習しているのに、私は勉強をしなくていいのか?


ガムシャラはどう頑張っても見には行けないけれど、東京に行けばきっと瑞稀くんが出るコンサートを見に行けるし、ガムシャラも放送されている。瑞稀くんの存在が、勉強をする目的の一つになりました。九州から出てしまおう、大学生になったら瑞稀くんに会いたい。高校時の一人暮らしも勉強もなんとかなったのは、その気持ちがあったからです。


気がつけば、瑞稀くんが頑張っているから、私も頑張ろうと思うようになりました。瑞稀くんのことをよく考えるようになって、瑞稀くんは私の自担なのだと確信しました。


ちなみに、東京は家賃が高すぎて受験は諦めたのですが、無事に大学は合格して、行こうと思えば東京に行ける場所に引っ越しました!





瑞稀くんを本気で好きになってから、毎日が楽しいです。

中3トリオができて、そしてHi Hi Jetができて、瑞稀くんはちびっこJr.から、次世代ユニットとよばれるようになりましたね。


春夏秋冬、休む暇なくコンサートや舞台があり、社畜Jetsと呼ばれるくらいにお仕事があって、本当にたくさんの場面で瑞稀くんを見ることができています。



初めて瑞稀くんを生で見られたのは2016年のハイクラクリエです。ついに会えたことが嬉しくて泣いたし、初めて生で聴いた歌声、特にソロの「花言葉」の甘く高く透明感のある歌声は震えるくらいに最高でした。瑞稀くんたちが完全にメインに立ったあのコンサートは一生忘れないなと思います。



初めてファンサをもらったのも瑞稀くんでした。その年のサマステで、Kingのバックにいた瑞稀くんにいっぱい手を振っていたら、気がついてもらえて手を振り返してもらった時、死ぬかと思うくらい嬉しかったです。いまだにあれを超えるファンサはありません。見つけてもらえたことがとにかく嬉しくて、今思い出しても泣きそうになります(笑)


テレビの向こうの瑞稀くんも素敵だけれど、実際に見るとオーラや輝きに圧倒されます。瑞稀くんは世界一のアイドルです。本物の瑞稀くんの魅力は、言葉でうまく伝えられないくらい輝きとエネルギーと美しさに満ちています。






だから、もっと瑞稀くんのコンサートに行きたくて東京に行こうと思いました。


人間、人生を選択する場面は何度かありますが、大学受験の時も、就職活動の時も、私の選択の基準のひとつは瑞稀くんの存在でした。


就職活動は、割と人生の中で大きな決定になりますが、瑞稀くんにもっと会いたいから東京に行くという軸はぶれることはありませんでした。


しかし、就職活動は結構大変だし、面倒なことも多いし、メンタルやられるし…で、東京の会社に何社か内定が出た時点で終わりにしようとしていました。自分の夢より、東京に行くことの方にベクトルが向いていたのです。


就職活動も終わりがけの6月。2018年のことです。瑞稀くんはHi Hi Jetsとして、テレビ朝日の公式応援サポーターに選ばれました。番協のお知らせが来た時、絶対テレ朝サポーターだ!と確信して申し込んだら当たりました。番協は普通、東京の人に当たるのですが、なぜか地方でも当たりました。瑞稀くんに呼ばれているなと思って、テレ朝に行きました。


そんな記者会見の待ち時間、ここに行けたらいいなと思っていた会社から不採用の通知をもらいました。就職活動なんて落ちる数の方が多いのですが、割とショックで、もう今決まっているところでいいや…と思ってぼんやりと会見が始まるのを待っていました。



テレ朝サポーターの就任式は本格的なもので、偉い人の挨拶から始まり、今までの歴史や今年の目的が語られた上で、公式応援サポーターが登場しました。テレビで見るような大勢の記者たち。少しピリついた緊張感の中、青い衣装でローラースケートを履いた瑞稀くんが登場しました。



今までないくらい近い距離で、瑞稀くんの背中側にいたので記者の人や関係者の大人がいるのがよく見えました。瑞稀くんはこんな世界を見ているのか。顔が熱くなるような照明と、向けられるたくさんのマイクとカメラ。何より、瑞稀くんが見たことないくらいキラキラと力強く輝いていて、いつも以上に真っ直ぐな瞳が印象的でした。


夢を叶える瞬間ってこんなにキラキラしているんだ。瑞稀くんは次のステージに進んだんだ。爆発しそうなくらいエネルギーが溢れていて、フレッシュさとか若さとか、青春とか全てを巻き込んだような人を惹きつける力を感じました。


記者会見の後は瑞稀くんがすごすぎてぼーっとしていました。すぐ自分ごとに考えてしまうのですが、瑞稀くんが夢を叶えようとしているのに、自分の夢を自分中心に考えなくていいのかなと。


前からやってみたかったことがあり、あのサマステ記者会見の瑞稀くんを見て、心に火がつきました。いつか後悔しないために、ちゃんと自分のために頑張ろうと思って夢に挑戦してみることにしました。サマステ記者会見の日に行きたいと思った会社に今は勤めています。あの日は人生の重要な日になりました。






瑞稀くんはいくつも夢や目標を持っていて、それをひとつずつ叶えているなと思います。やってみたいこと、今考えていることをよく言葉にして教えてくれています。「負けたくない」「悔しい」と感情を伝えてくれたり、「アイドルを全うしたい」「いつか座長と呼ばれる井上瑞稀になりたい」と夢や覚悟を語ったり、言葉で伝えてくれるのが好きです。


瑞稀くんは、やりたいことに挑戦したり、実際に夢を叶えたりしていると感じています。口にするだけじゃなくて実際に行動する。そしてよく、その振り返りも言葉で伝えてくれます。瑞稀くんは自分をよく見ていて、内省しながら次に進んでいくところがとてもオトナだなと思います。その姿勢を見習って生きたいなと、瑞稀くんの言葉に触れるたびに背筋が伸びる思いです。




長々と語ってすみません。
瑞稀くんに出会えて、好きになって、私の人生は確実に楽しく幸せになったよ!ということを伝えようとしていたら長くなりました。


高校生のタイミングで瑞稀くんを本格的に好きにならなかったら、きっと九州から出ず地元の大学に入ってそのまま就職してゆるっと過ごしていたと思います。瑞稀くんのおかげで、知らない土地に行くきっかけになったし、そこで自分の世界を広げられました。一人で電車やバスを乗りこなして、移動したり泊まりがけで出かけたりする能力もつきました(笑)


そして、瑞稀くんを通してオタクの友達もできました。年齢も住むところもお仕事もバラバラの人たちです。いろんな人と触れ合うことで、今までより人と話せる力がついたと思うし、身近過ぎない友達や大人な存在の人が出来たことは自分にとってプラスなったと感じています。普通に生きていたらきっと出会えなかった人たちばかりです。


瑞稀くんを好きになったことで、私の世界は大きく広がりました。成長する瑞稀くんを好きでいることで、私自身も少しは成長できているような気がします。瑞稀くんを好きにならなかったら……きっと今とは全く違う人生を歩んでいるような気がします。


いろいろ語っているけれど、結局のところめちゃくちゃに瑞稀くんが好きです。きっとこんなオタクのことなんて誰かも分からないと思うけれど、クソ田舎に住んでいた私に影響を与えて、人生に彩りを与えてくれたのは瑞稀くんなんです。


これからも、私は瑞稀くんが好きな気持ちを更新し続けていくと思います。この10年間、瑞稀くんを好きになったことに後悔は全くありません。瑞稀くんは、私の中で大切な存在で、尊敬している大好きな人です。ずっとずっと応援しています。

2019.12.31